■各粒黙想付きロザリオの祈り方



ロザリオは各玄義単位で黙想するのが普通ですが、一粒一粒黙想することも出来ます。考案した一例を示します。参考になさって下さい。
そして、一心に祈る習慣をつけられたら、うれしいことです。




■各連のはじめの一粒では天使祝詞をそのまま唱えます。二粒目から黙想部分を唱え、続いて天使祝詞を唱えて行きます。したがって一連(玄義)毎に9つの黙想で構成されています。




ロザリオの黙想的祈り    喜びの玄義

第1玄義 この一連を献げて、聖母が御告げを受け給いたるを黙想し、その御取次によりて謙遜の徳をこいねがわん。

1)聖霊に満たされた乙女マリア
2)ヨゼフとの結婚
3)ナザレでの静かな生活
4)大天使聖ガブリエルのお告げと懐胎
5)ヨゼフの懐疑とマリアの困惑
6)聖霊のお告げにより、ヨゼフはマリアを受け入れる。
7)マリアとヨゼフの御子イエズスへの畏敬
8)喜び
9)希望

第2玄義 この一連を献げて、聖母がエリザベトを訪問し給いたるを黙想し、その御取次よりて人を愛する徳をこいねがわん。

1)聖霊の照らしを受けたマリア、エリザベトへの訪問を決意する。
2)ヨゼフの朗らかな協力
3)二泊三日の旅、山道
4)マリアとヨゼフの喜びと希望
5)エルサレムの神殿での礼拝
6)エインカレムに到着する。
7)聖母マリアの声がエリザベトに聞こえたとき、洗者ヨハネが胎内で踊る。
8)エリザベトは聖霊によって叫ぶ。”神の約束を信じた方は如何に幸い…、神の御母が尋ねて来てくださるとは…”
9)聖母マリアのマグ二フィカト。”私の魂は紳を崇め、わたしの心は神の救いによろこび踊る…”

第3玄義 この一連を献げて、主の降誕し給いたるを黙想し、聖母の御取次によりて、清貧の徳をこいねがわん。

1)三ケ月の後、聖母はナザレに帰る。
2)聖母マリアのナザレでの信仰深い生活
3)十二月二十日、皇帝アウグストの人口調査の勅令
4)三泊四日のベトレヘムへのゆっくりとした旅
5)十二月二十四日、夕方、ベトレヘムに着く
6)ヨゼフの宿探しの苦労
7)ヨゼフ、夜深く、一つの洞窟を与えられる。
8)ヨゼフは心を込めて馬小屋の洞窟を清掃する。
9)真夜中に主イエズス御誕生される。

第4玄義 この一連を献げて、聖母が潔めの式にあずかり、主を聖殿に献げ給いたるを黙想し、その御取次によりておきてを守る徳をこいねがわん。

1)羊飼いの礼拝
2)マリアとヨゼフの信仰、希望、愛と礼拝、幸せ
3)三人の博士の到来
4)黄金、乳香、没薬の献げもの
5)再び聖家族、マリアとヨゼフのイエズス様中心の生活
6)二月二日、御子イエズスは神殿に奉献される。
7)御父の栄光のために専ら献げられる幼子イエズス
8)シメオンの預言、”御子はすべての人を立ちあがらせたり、倒れさせたりするであろう”
9)アンナの預言、両親はその預言に驚き感嘆する。

第5玄義 この一連を献げて、聖母が主を聖殿にて見出し給いたるを黙想し、その御取次によりて主を愛する徳をこいねがわん。

1)聖霊の警告、”ヘロデが御子の命をねらっている、エジプトに逃げなさい ”
2)警備の目をかいくぐっての、聖家族のエジプトへの逃避行
3)命懸けで幼子イエズスを守る聖母マリアとヨゼフ様
4)聖母マリアとヨゼフ、エジプトでイエズスのために身をささげる。
5)七年後、聖家族はナザレに帰る
6)聖家族のナザレでの静かな幸せな日々、イエズスの成長
7)十二歳のときイエズスは両親と神殿にのぼられる。
8)帰りの道で、マリアとヨゼフはイエズスを見失う 。
9)マリアとヨゼフ神殿でイエズスを発見する。









ロザリオの黙想的祈り   光の玄義

第1玄義  この一連を献げて、主がヨルダン川にて洗礼を授かり給いたるを黙想し、聖母の御取次によりて、罪に死に光に歩む恵みをこいねがわん。

1)洗礼者ヨハネの宣教、”主の道をまっすぐにせよ。”
2)多くのユダヤ人が洗礼者ヨハネの下に来る。
3)多くの弟子が洗礼者ヨハネの下にとどまる。
4)イエズス、洗礼者ヨハネの前に立たれる。
5)洗礼者ヨハネは感嘆の声をあげる。”見よ、神の子。世の罪を取り除く神の子羊を!”
6)イエズスは言われる”今はこうさせよ。こうして私たちは、すべての正義を全うしなければならない。”
7)イエズスが洗礼を受けると天が開け聖霊が鳩の形でイエズスの上に下る。
8)天からの御父の声、”これは私の愛する子。これに聞け。”
9)わたしたちも洗礼の恵みを生ききる恵みを願いましょう。



第2玄義  この一連を献げて、主がカナの婚礼にて水をぶどう酒に変えられ給いたるを黙想し、聖母の御取次によりてその祝福をこいねがわん。

1)主イエズスと聖母、親戚の婚礼に招かれる。
2)聖母は祝宴の用意に立ち働かれる。
3)宴席にブドウ酒が足りなくなる。
4)聖母マリア、イエズスに助けを願う。「ブドウ酒が足りなくなりました」
5)イエスズは答える。”婦人よ、それが私とどんなかかわりがありますか。””わたしのときは、まだ来ていません。
6)イエズス、聖母マリアの愛徳の願いを聖心にて聞かれる。
7)イエズスは人々に言われる。「水がめに水を満たしなさい。」
8)最良のブドウ酒になった水。人々の喜び。
9)聖母の恩恵の仲介に感謝しましょう。



第3玄義 この一連を献げて、主が御国の到来を宣べ伝え、回心へと招かれ給いたるを黙想し、聖母の御取次により、使徒職の恵みをこいねがわん。

1)12人の使徒の選び。
2)5000人のパンの奇跡。
3)ユダヤ人たちの不信仰。
4)主イエズスは神の子であることを証される。”アブラハムの生まれる前からわたしはある。”
5)主イエズス、生まれつきの盲人を癒す。
6)主イエズス、病人を癒し、悪魔を追い払う。
7)主イエズス、死人をよみがえらせる。
8)ファリサイ派の人々の疑い。
9)主イエズス、ラザロを復活させる。



第4玄義 この一連を献げて、主がタボル山にて御変容され給いたるを黙想し、聖母の御取次によりて主の使命に協力する恵みをこいねがわん。

1)主は弟子たちに「人々は自分を誰だといっているか。」とお尋ねになる。
2)「洗礼者ヨハネだとも言われています。」
3)「エレミアだとも言われています。」「預言者の一人とも言われています。」
4)主は言われる「それではあなたがたはわたしを誰だというのか。」
5)シモン・ペトロが「あなたこそ生ける神の子キリストです。」と答える。
6)イエズスはペテロに言う「わたしはあなたに天国の鍵を授ける。」
7)イエズスは、ペテロ、ヤコブ、ヨハネと共にタボル山に登る。
8)主イエズスの顔は太陽のようになり、服は光のように変貌される。
9)ご自分の御受難の予言とわたしたちに十字架を背負い従う忠実さを願われる。



第5玄義 この一連を献げて、主が過越しの秘儀の秘蹟として御聖体を制定されたまいたるを黙想し、聖母の御取次によりて御聖体の恵みを生きる恵みをこいねがわん。

1)主のエルサレム入場、”ホザンナ!”の叫び声。
2)イエスズ、宮潔めを行なわれる。
3)主は神殿の崩壊を予告される。
4)主はマグダラのマリアよりベタニアで香油を注がれる。
5)ニコデモの高間の家で、最後の晩餐を行なう。
6)主イエズスは御聖体と御ミサの制定をされ、御聖体に生きる恵みを宣布される。
7)主は御聖体においてご自身と人類が一体となることを祈られる。
8)主イエズスは罪の赦しを宣言される。
9)主イエズス聖母と別れて、ゲッセマネの園に向かう。




















ロザリオの黙想的祈り   苦しみの玄義

第1玄義 この一連を献げて、主がゲッセマネの園にて死するばかり憂い給いたるを黙想し、聖母の御取次によりて罪を痛悔する恵みをこいねがわん。


1)最後の晩餐の後、イエズスはゲッセマネの園に行かれる。
2)主は人類のすべての罪を幻に見て血の汗を流される。
3)主は弟子たちに祈りの要請をされる。
4)主は祈られる「御父よ、御旨ならばこの杯を取り去ってください 」
5)天使たち、イエズスの苦しみを慰める。
6)イエズス、眠りこける弟子たちに再び祈りの要請をされる。
7)変わり果てたイエズスの聖なる御顔
8)イスカリオテのユダ、神殿警護兵を連れてゲッセマネの園に現れる。
9)ユダの偽りの接吻、”神があなたを守られますように。”



第2玄義 この一連を献げて、主がむち打たれ給いたるを黙想し、聖母の御取次によりて罪を償う恵みをこいねがわん。

1)イエズス後ろ手に縛られ、ゲッセマネから、神殿にひかれる。
2)大祭司アンナの館での裁判
3)大祭司カヤファの裁判、”おまえは神の子か!”
4)主は言われる「人の子は、全能の神の右に座り、天の雲に乗ってくるのを見るであろう。」
5)カヤファは服を引き裂き、イエズスに事実上の死刑を宣告する。
6)ペテロの裏切り、鶏が三度鳴く。
7)ポンシオ・ピラトの官邸と、へロデの宮殿での裁判
8)ピラト、鞭打ちにて許すことを心に決める。
9)イエズス、鞭打たれる。



第3玄義 この一連を献げて、主がいばらの冠をかぶせられ給いたるを黙想し、聖母の御取次によりて侮辱を恐れざる恵みをこいねがわん。

1)兵士たちはイエズスに赤い衣を着せる。
2)兵士たちは叫ぶ「イスラエルの王、万歳 !」
3)兵士たち、いばらの冠をイエズスにかぶせる。
4)血だるまとなったイエズス
5)ピラトのイエズスを見る驚き
6)”この人を見よ”…これで許そうではないか
7)群衆は狂ったように叫ぶ「十字架につけよ!十字架につけよ!」
8)おまえはイスラエルの王なのか、許す権威をわたしが持っていることを知らないのか。主は言われる ”神の許しがなければ、あなたににその権威はない”。
9)主の十字架刑が宣告される。



第4玄義 この一連を献げて、主が十字架を担い給いたるを黙想し、聖母の御取次によりて苦難を甘んじ受くる恵みをこいねがわん。

1)イエズス、十字架を喜んでうける。
2)イエズス、はじめて倒れられる。
3)聖母マリア、十字架を担うイエズスに近寄る
4)シレネのシモン、イエズスの代わりに十字架を担う。
5)ヴェロニカ、主の聖なる御顔を布でぬぐう。
6)イエズス、再び倒れる。
7)イエズス、エルサレムの婦人たちを慰める。
8)イエズス、三度目に倒れる。
9)イエズス、衣をはがれる。



第5玄義 この一連を献げて、主が十字架にくぎ付けにせられて死し給いたるを黙想し、聖母の御取次によりて救霊の恵みをこいねがわん。

1)聖金曜日の正午、主イエズス、両手両足を十字架に釘づけられる
2)主は言われる。「父よ、これらの人をお許しください。何をしているかわからないからです。」
3)主は「あなたは、今日わたしとともに、パラダイスに居るであろう」 と善い盗賊に言われる。
4)主は「これはあなたの子どもです。これはあなたの母です」と十字架のもとの聖母とヨハネに言われる。
5)「神よ、神よ、なぜわたしを捨てられるのですか。」
6)「わたしは乾く」
7)「父よ、私の魂を御手に委ねます」
8)「全ては終わった」
9)午後3時、主イエズスは死去される。

















ロザリオの黙想的祈り  栄えの玄義


第1玄義 この一連を献げて、主の復活し給いたるを黙想し、聖母のお取り次ぎによりて信仰の徳をこいねがわん。


1)御子イエズスの墓への埋葬
2)聖母の嘆き
3)聖母の”御子は必ず復活する”という信仰。
4)ペトロの回心
5)聖母は”御子は復活しない”との悪魔の誘惑を受ける。
6)ローマの百卒長、ロンジーノが御子イエズスの聖心を突いた槍の穂先を聖母に奉献する。
7)聖母、ヴェロニカの布に移されたイエズスの聖なる御顔に慰められ信仰に踏みとどまられる。
8)日曜日の早朝、イエズスは復活され聖母に現れる。
9)マグダラのマリア、復活の主イエズスに出会う。


第2玄義 この一連を献げて、主の昇天し給いたるを黙想し、聖母の御取次によりて天国の福楽を深く望む心をこいねがわん。

1)ペテロとヨハネはイエズスの空の墓と天使を見る。
2)主は十人の使徒へ御出現される。
3)トマスへの御出現 。主は言われる”見ないで信じる者は幸いである”
4)最後の晩餐の高間の共同体での御出現
5)主はガリラヤで御出現される。
6)主はペテロに言われる、「あなたはこの人たちより以上に私を愛しているか?」
7)主は5百人以上の人に同時に御出現される。
8)オリーブ山頂からの主の御昇天
9)天使が現れて言う「あなたがたは、今見ているように再臨の際、はっきりとイエズスを見るであろう 」


第3玄義 この一連を献げて、聖霊の降臨し給いたるを黙想し、聖母の御取次によりて聖霊の賜物をこいねがわん。

1)聖母マリアと弟子たちとの祈り
2)主の昇天の八日目に聖霊が降臨する。
3)聖霊の炎と音をエルサレム中の人が見聞きする。
4)ガリラヤの漁師が世界中の言葉で主を賛美する。
5)聖霊により満たされ強くされた弟子たち
6)ペトロとヨハネは神殿でイエズスの証をする。
7)ペトロとヨハネはユダヤ人に捕らえられる。
8)ペトロとヨハネは天使に導かれて奇跡的に開放される。
9)ユダヤ、サマリア、全世界への宣教



第4玄義 この一連を献げて、聖母の被昇天を黙想し、その御取次によりて善き終わりを遂ぐる恵みをこいねがわん。

1)弟子たちの全世界への宣教
2)聖母マリア、エフェソに行かれる。
3)しばしば、聖母マリアはエルサレムに巡礼 される。
4)聖母は十字架の道行きで、御子の救霊の事業を黙想される。
5)聖母マリア、世界の福音宣教の為に祈る。
6)聖霊の導きにより、使徒たちは聖母マリアの下に集まる。
7)聖母マリアの安らかな臨終
8)その夜、使徒たちは聖母マリアの被昇天を幻に見る。
9)主イエズスの御業に最も協力した聖母マリアの生涯



第5玄義 この一連を献げて、聖母が天使と人類との元后に立てられ給いしを黙想し、そのお取り次ぎによりて永福の冠をこいねがわん。

1)聖母は天に昇られる。
2)天使の群れに導かれて天に昇られる。
3)天の御国で、聖霊とイエズスに迎えられる聖母マリア
4)御父に、イエズスの贖いの業を共にした最も大きな功績により戴冠させられる。
5)天使と人類との元后であられる被昇天の聖母マリア
6)地上にあっては、イエズスの苦しみに最もあずかった聖母マリア
7)聖霊の浄配として原罪なくして宿られた聖母マリア
8)御父をイエズスとともに最も崇めた聖母マリア
9)聖母マリアよ地上と、三位一体なる神の御国で祈り給え。











 

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